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高圧ガス関係の各団体は、業種別、ガス種別等により構成され、これまでも、 高圧ガスによる災害事故防止のため、自主保安体制の確立、保安指導、保安に関する教育・ 啓発推進等の事業を実施してきました。 特に、平成9年の「高圧ガス取締法」から「高圧ガス保安法」への改正は、 自主保安の更なる推進を目的とし、事業者の自己責任による保安体制の構築を 求めるものであり、各団体の役割も益々大きなものとなっております。
しかしながら、熟練技術者の大量退職や設備の老朽化などの要因もあり、 高圧ガスの事故は全国的に増加しております。
県内の高圧ガスの事故も同様の傾向にあり、平成20年の災害事故は23件、 負傷者数は12名と近年で最高の件数となりました。 平成21年においても、保守作業中のガス漏出による死亡事故、換気不良によるCO中毒事故、 設備老朽化によるガス漏洩事故等が発生しており、その状況は変わっておりません。
高圧ガスは、県民生活や産業の発展、研究開発の基盤となるものであります。高圧 ガス事故の発生は、県民生活の安全が脅かされると共に、当該事業所の経営的な損失や 社会的信用の失墜、さらには業界全体にも大きな影響を与えることとなります。 このため、「福岡県高圧ガス保安推進会議」を設置し、関係団体、大学、行政が緊密に 連携して、高圧ガスに係る保安技術情報の共有、保安技術者の育成、各種自主基準等の 策定等の事業を促進し、高圧ガス事故撲滅と自主保安体制の構築を推進します。